ストレッサー
キャリアカウンセラーはクライアントとの面接の中でクライアントのストレスの構造と症状、その原因になるもの、すなわちストレッサーについて知る必要があります。働く人々には様々なストレスがあり、仕事内容、負荷量、役割、責任、目標、異動、制度の変更、人間関係、など人それぞれ多様なストレスに日々さらされていますが、ストレスを感じるか感じないか、またストレスの度合いは人によって全く異なります。
ある種のストレスには強いが、他のストレスに弱いなど人のストレス耐性には個人差があります。ストレスは強過ぎてももちろん良くありませんが、全くない状態も望ましくありません。その人に相応しいある程度のストレスはむしろ必要なのです。果たすべき役割や責任とそれにともなう緊張感などは人の成長、発達を促す良いストレスです。もちろん、強過ぎる過重なストレスは、人を追い込み、プレッシャーを与え、精神的健康状態を阻害して生産性を低下させます。
メンタルヘルスとリラクゼーション
ストレスが過剰にならないために、予防と共にストレスを感じた時のリラクゼーション法を心得ておくことは大切です。心の健康と体の健康は密接に関連しています。そのため、適切なリラクゼーション法をとることで心のメンテナンスをすることは可能です。
リラクゼーション法には、深呼吸をする、好きなスポーツをする、リラックスできる音楽を聴くなど様々な方法があります。
カウンセリングは一般に椅子に座り、体を動かさないためどうしても頭脳的な対応ばかりに偏りがちです。具体的なリラクゼーション法はクライアントが好きでリラックスできることであれば構いませんので、心と体が強く関係していることを忘れず、身体の健康をメンテナンスする視点も忘れずにアドバイスを行っていくことが大切です。