LESSON 2-11 エドガー・シャインの理論

エドガー・シャインは組織心理学という語の生みの親であり、組織開発の専門家として日本においては経営学分野で高い評価を得ています。
キャリア形成が話題を集めるようになった昨今、シャインはキャリア・アンカーという概念を提唱したことで有名になりました。仕事生活において個人が拠り所としている価値観があり、これをキャリア・アンカーと名づけました。職業人にとって自分のキャリア・アンカーを理解することでキャリア選択を明確にイメージすることができ、今後のキャリア発達を促す手助けとなることを提唱しています。

理論

カウンセリングの経験豊富なシャインのキャリアからくる視点には、組織と人には相互作用があり、組織も成長し、個人も成人を過ぎても成長し続ける存在であるという視点があります。そしてもう1つ仕事生活を考える際にも、それ以外の領域での個人の状況を考えねばならないという視点です。シャインが提唱した理論上の主要な考え方には、キャリア・サイクルキャリア・アンカー、そしてキャリア・サバイバルがあります。